鳳凰単叢烏龍茶 大雨蜞2019|Yutsuyu
箱、商品説明、淹れ方カード同封
鳳凰単叢大雨蜞2019、夕露/YUTSUYUは、中国、潮州・烏崠山にて樹齢100歳を超える老木から 作られた2019年産の鳳凰単叢です。
鳳凰単叢らしい上品で華やかなでフルーティな香りと、自然栽培の老木だけが作り出さすことができる柔らかな舌触り、体に染み渡る感覚と長い余韻をお楽しみください。
火入れ(炭焙)は、一度の清香型。 フレッシュな香りでスッキリとした味わいが特徴です。
・原材料名 : 烏龍茶
・原産地名 : 中国 / 潮州・烏崠山
・火入れ(炭焙): 一次火 / 清香型
・内 容 量 : 15g
・消費期限 : 2029年7月
・保存方法 : 高温多湿を避けて保存してください。
[ Yutsuyuの淹れ方(1~4人分)]
1. 急須に茶葉4gほどを入れます。
2. 急須に熱湯100~120ml前後を注ぎます。
3. 10〜15秒後に湯呑みもしくは、ピッチャーにお茶を注ぎ切ります。
4. 同じ方法で10煎目以降も美味しく淹れることができます。
以上を目安にお好みで、茶葉、湯量、浸出時間を調整して下さい。
鳳凰単叢烏龍茶 / Yutsuyuについて
鳳凰単叢大雨蜞2019 / 夕露は、鳳凰山の中でも最も品質が良い鳳凰単叢の産地として知られる烏崠山にある茶樹から茶葉が摘まれ、作られています。
鳳凰単叢の茶が収穫される鳳凰山は1つの山ではなく複数の地域から構成されています。
烏崠山と言われる山もその1つであり、特に高級な鳳凰単叢が作られる場所として知られています。
烏崠山一帯は、無農薬・無肥料栽培を徹底しており限りなく自然に近い状態で管理を行なっています。
烏崠村入り口
厳しい環境で育つ茶樹は病気や虫に非常に強く育ち、また肥料を与えていないため栄養を得るため根は地面深くまで張りそこから豊富なミネラルを取り込みます。
このような環境のもとに作られるお茶のみが与えてくれる味わいというものがあります。
このため烏崠山の鳳凰単叢は他で生産された鳳凰単叢と区別され、商品名に、「鳳凰烏崠 宋種単叢」などと産地名を記載し他と区別して販売される場合もあります。
樹齢100歳を超える老木(老欉)
一般的に、鳳凰単叢において樹齢100歳を超える老木を老欉(ろうそう)という呼ばれ特別な価値のあるものとされ区別されています。
鳳凰単叢だけでなく、すべてのお茶の品質にとって茶樹の樹齢の高さは非常に重要な要素となりますが、自然栽培の環境で育った樹齢の高い老欉から摘まれた茶葉には豊富なミネラルやポリフェノールが沢山含まれており、お茶を淹れた際、喉の奥に吸い込まれていくような感覚と強い余韻を感じることができます。
烏崠山より
鳳凰単叢大雨蜞 / 夕露 は、樹齢100歳を超える老欉から作られておりますが、通常であれば非常に価値の高い高価なお茶ですが、2019年の鳳凰山(烏崠山を含む)はシーズンを通じて雨が多い年だったため、烏崠山産の鳳凰単叢も通常よりも安価となっていたことで今回このような値段で販売することができております。
例年と比べると香りはやや控えめですが、老欉の魅力は十分に感じて頂けるようになっております。 ぜひこの機会に烏崠山の老欉茶お茶をお楽しみください。
鳳凰単叢の名前について
鳳凰単叢は、鳳凰単叢蜜蘭香、鳳凰単叢夜来香、鳳凰単叢玉蘭など鳳凰単叢の後に続き”蜜蘭香”などの名前が1つになって販売されています。
本商品は、鳳凰単叢大雨蜞(おおうぎ)となっております。
もともとは香りの種類に対して品種化されたものですが、名前は一緒でも、茶樹が育つ環境(標高、土質、樹齢など)により品質には大きな開きがあります。
標高が低い地域で大量生産を行う”茶園型”から作られたお茶もあれば、1本1本樹齢の高い茶樹がしっかりと管理されながら摘まれたお茶もあります。
お米のコシヒカリが生産者や地域によって品質が異なるように、同じ”蜜蘭香”という名前でも、物が違えば味香りは当然のように異なってきます。
良い鳳凰単叢を見つけることはとても難しいとされていますが、鳳凰単叢選びのポイントは、名前や価格に惑わされず、信用できる作り手や売り手を見つけること、そして良い悪いを自身で見極めることができる感覚を持つことがとても大切です。
大切に管理された鳳凰単叢の茶樹はあえて剪枝を行わず、「木」のごとく上に伸びていきます。
鳳凰単叢の茶樹
※茶樹は剪枝が行われるとそこから勢いよく成長をしようするため、地中から吸い上げられた養分がそれぞれに分散されてしまいます。一方で、剪枝しない茶樹の場合、新芽にそれら養分が集中するため、お茶に強いコクと余韻をもたらすようになります。
鳳凰単叢とは
鳳凰鎮
多くのお茶好きを魅了する鳳凰単叢(ほうおうたんそう)とは、中国東部の広東省潮州市鳳凰山を産地とする中国烏龍茶の1つです。その歴史は古く、明や宋の時代から作られており、樹齢が数百年にもなる木も存在します。
鳳凰単叢の魅力は、何と言ってもマンゴーやライチ、桃を思わせるようなフルーティーで華やかな香りといつまでも続く余韻です。
品質の高い鳳凰単叢は渋みや苦味が一切なく、透明感のある飲み口でありながら、非常に濃厚で甘い香りが喉の奥まで感じることができます。
岩茶との関係
岩茶といえば、武夷山を思い出される方も多いかと思いますが、写真の通り鳳凰単叢が栽培されている鳳凰山も険しい岩山となっており、そこで育つ鳳凰単叢はまさに岩茶と呼ばれるにふさわしいお茶です。
鳳凰山周辺
鳳凰単叢の選び方
華やかな香りと透明感の飲み口が特徴の鳳凰単叢ですが、とても繊細なお茶でもあるため、品質が高いものと低いものは非常に分かりやすいのが特徴です。
品質の高い鳳凰単叢は、非常に透き通った透明感と強い香りが喉の奥へと吸い込まれていく感覚と長く続く余韻がある一方で、品質の低い鳳凰単叢は、苦味や渋みが強い一方、鳳凰単叢の特徴的なフルーティな香りを全く感じることができないことがほとんです。
一般的に、茶の品質に影響を与える要因は、①栽培環境、②樹齢、③標高があります。
①栽培環境
中国にて、品質の高いお茶を栽培するための共通認識は無肥料・無農薬です。厳しい環境で育てられた茶は、病気や虫に非常に強く育ちます。
また肥料を与えていないため根は栄養を得るため地面深くまで根を張りそこから豊富なミネラルを取り込みながら、ゆっくりと成長しするため、お茶して飲んだ時に、コクと余韻の強いお茶になります。
一方、茶に肥料を大量に与えた場合、茶樹は勢いよく成長し、収量は増えるものの、コクと余韻は全くなくなり、渋みや苦みなどの原因となります。
②樹齢
一般的に樹齢が高くなるほどに、コクと余韻が増していくようになります。正しく品質順にお茶を飲み比べた場合、お茶の香りは、価格が上がるほどに強っていきますが、あるポイントからその香りは抑えぎみなる一方で、喉に吸い込まれていくコクと後に残る余韻がものすごく強くなっていくものです。
樹齢は高くなるにつれて、香りなどの個性と引き換えに、奥深さと風格を持つようなります。 ただし、樹齢の高い茶樹が評価されるのは、あくまでも無肥料・無農薬で栽培されていることが条件となります。
③標高
茶の品質において、標高も非常に重要な要素となります。価値の高いとされる「樹齢」の高いお茶もこの標高に比例して価値が高くなっていきます。
その理由として、標高が高くなるにつれて、昼夜の寒暖差、霧の発生(により限られた日光)などにより、香り高く、そして透明感を増していくようになるためです。 品質の高い茶は限られている
これまでに説明してきたように鳳凰単叢は高級茶の代名詞ともなっているお茶です。しかしながら上記で説明したような環境(無肥料・無農薬、樹齢、標高)で育てられた茶は非常に限られています。
私も訪れた潮州にある鳳凰山は鳳凰単叢の巨大産地です。その鳳凰山の麓にある村、鳳凰鎮や潮州市内には鳳凰烏龍を扱うお店が山ほどあります。
山積みとなった鳳凰単叢
しかし、それらの多くは鳳凰単叢を求めにきた観光客をターゲットにしたお店が多く必ずしも現地に行ったとしても品質の良い鳳凰単叢が見つかるとは限りません。
いつでも品質の良いものは限られており希少性が高いため、生産者も信用のない人間とは簡単に取引をしてはくれません。
このように鳳凰単叢は非常に取り扱いことが困難なお茶の1つとなっております。
熟成させることで更に香り強まる鳳凰単叢
鳳凰単叢は熟成を大いに楽しむことができるお茶の1つです。
ポリフェノールが多いお茶は熟成に向いており、品質の高い鳳凰単叢の場合、無酸素で熟成させると、香りがより強まる性質があり、新茶にはない味わいを楽しむことができます。
IDLE MOMENTのお茶は、脱酸素剤を使用し無酸素の状態でお届けしておりますが、そのまま開封せずにそのまま保存して頂くことで、徐々に熟成が進み、香りが強く濃厚になっていきます。
また、熟成は、保管する場所の室温と湿度が高いほど熟成するスピードが早まる傾向にあります。 年数を重ねるごとに変化する熟成茶としても、鳳凰単叢大雨蜞 / 夕露をお楽しみください。